【2010年12月27日】 タイトル: 研修医日記 vol.127
一年目研修医 太田です。現在泌尿器科で研修を行っています。

泌尿器科研修の一日の流れは大体このような感じです。
午前:写真見せ、病棟回診と指示出し、膀胱鏡や超音波等の外来検査、透析室の回診
午後:透視室での検査、手術、夕回診外来、病棟、透析室のタイムスケジュールに合わせて動くので、毎日2階(透析室/外来)と7階(病棟)を往復しています。健康のために毎回階段を使用しています!と見栄を張りたいところですが、一日何往復もするのでさすがにそれはできず、エレベーターと仲良くする日々です。

泌尿器科研修ではほぼ全ての手術、検査に関わり、また術者として執刀した手術もありました。
シャント形成術、中心静脈穿刺、胸水/腹水穿刺、腎瘻造設等々、多くの手技を経験することができました。病棟業務もある程度まで研修医に任せていただけるので、とても勉強になります。本当に実り多い1ヵ月だったと思います。

泌尿器科以外の科でもそうですが、むつ総合病院では沢山の手技を経験することができます。これは研修を行う上で大きなメリットの1つだと考えています。

実を言うとわたしは、研修のはじめの頃、患者さんに対して何かを刺したり切ったりするという行為が本当に苦手でした。それが治療する上で必要であることも、医者である以上避けて通れない道だと分かっていても、人間の身体に傷をつけるということが怖くて仕方ありませんでした。(時効なので白状しますが春に初めて胸水穿刺を試みたときは緊張しすぎて過呼吸気味になりました…)

手技については頭で理解していても、「見学」と「実践」では大きな差があると感じました。
やらなければならない場所に立たされることによって初めて学べる…そういうものも多いと思います。度胸もつきます。わたしも今は動揺をあまり外に出さずに手技に臨めるようになりました。(内心では緊張で冷や汗だらだらですが!)

医者が行う治療はほとんどすべて、患者さんに対する侵襲を伴います。そのことを忘れずに残りの1年と数か月、研修をがんばりたいと思っています。

来週からは麻酔科の研修が始まります。とても楽しみです。
研修医1年目 太田 理恵