【2011年04月13日】 タイトル: 研修医日記 vol.144
 こんにちは、太田です。
 前回私が書いた研修医日記がホームページに載った後すぐに、数人の方からコメントをいただきました。
外科のY田先生からは、「魚が釣れないのは、釣りが下手だからだよ。」
院外の友人からは、「釣れないのを、魚がいないせいにしたらダメだろ。」
病院の売店の店員さんからは、「その後、スズキは釣れましたか?」
 魚が釣れない事に関するコメントばかりでした。
 このままでは「太田は釣り下手である」というイメージが固定されてしまいます。それはちょっと嫌なので、今回は魚が釣れた事を書こうと思っていました。

 季節はちょうど3月。東通の海岸ではサクラマスのシーズンが始まります。
 サクラマスは、ヤマメが鮭のように海に下ったものです。大きいものになると4kgを超え、岸から釣る魚としては最も大物であり、かつ最も釣るのが難しい魚の1つです。これを釣り上げた写真を載せれば、私の不名誉な評価は霧散するでしょう。
 反論は言葉でするより、行動でするのがベター、結果でするのがベストです。

 しかし、残念ながら地震が起きてしまいました。この状況で太平洋岸まで出かけて行って、釣りをしながら津波にやられるのはまずいです。まだまだ余震も続いていますし、油断はできません。釣りに行ったという話を載せれば、この研修医日記を読んでいるらしい私の親が必要以上に心配するのも間違いありません。
 そこで、物心ついたころから常識と誠実さを標準装備している私は、しばらく釣りには行かない事にしました。魚が釣れた話はまた別の機会に書くことにします。
ええ、大物が釣れるのは時間の問題ですから。残り一年もあれば十分です。

 
 さて、転勤が決まった先生方が、次々といなくなっていきます。一年上の研修医の先生方も、ほとんどが引っ越ししていきました。今までどうもありがとうございました。この業界にいる限り、また必ず会うと思います。その時はよろしくお願いします。
 そして、新しい研修医の先生方が入ってきました。こちらのほうも楽しみです。

研修医2年目 太田 圭一