【2011年08月23日】 タイトル: 研修医日記 Vol.162

現在外科研修中の今井です。早くも外科の研修が始まって1か月が経ちました。

外科というと「手術!」というイメージが大きいと思いますが、実際には、その他にもいろいろなことを行っています。今週の日記では、その外科の裏側とも言えるところに焦点を当てて書きたいと思います。

午前中は主に甲状腺や乳腺、腹部のエコーなど検査を行い、午後には手術、またその他の時間に「周術期管理」といって、手術前や手術後の患者さんの全身管理から始まって、栄養管理や手術のキズや体の中に入っているチューブの管理などを行います。

手術はダイナミックですが、一見地味に思われるその「周術期管理」も、手術と同じくらい大切で、また奥が深く研修をする上でやりがいを感じています。むつ病院の外科では、2つのチームに分かれて病棟を管理していますが、実際にはそれぞれのチームのドクターはもう一つのチームの患者さんにも目を配り、外科のドクター全体で患者さん1人1人の状態を把握し、そしてそれぞれの患者さんにとってベストな治療は何かを全員で検討してその都度方針を決めています。時には、始めは原因が分からない時もありますが、その時はそれぞれのドクターが頭をひねって対策を打ち出して検査・治療を行いながら軌道修正をして方針を打ち出しています。未熟な自分なりにも考えがあるときには提案をしてみますが、大体においては上級医のドクターはその先の先を考えています。

今週は「おしまこ踊り」に参加しました。「おしまこ」の由来は歴史が深く、約350年前に、南部藩主が人々を集め盆踊りをさせ、そこで美人で美声の持ち主である「おしま」という娘が踊り、多いに藩主を喜ばせたことが始まりだそうです。今の音頭になったのは約40年前からとのことです(今年は第39回)。

天気はあいにくの雨模様でしたが、タクシーの運転手によると、去年はたまたま晴れたが「おしまこ踊りの時はだいたいにおいて雨」と決まっているとのこと。研修医一年目は全員参加しました。踊りの練習も行い、本格的に着付けをしていざ繰り出すと気分は高揚しましたが、、、なかなか体がついていかず。。。
何年も続けて踊られている方とは「切れ」や「腰の入れ方」において圧倒的に差がありました。踊りの順位の方は、むつ病院はあと一歩の差(?)で「参加賞」でした。今日は、その参加賞の景品のスポーツドリンクを飲みながらこの日記を書いています。


研修医1年目 今井 朗