【2011年11月07日】 タイトル: 研修医日記 Vol.173

 先日、仕事からプライベートまで非常にお世話になった先生が、異動のためむつ病院を去って行きました。その少し前にも、とても身近な先輩である外科の先生が異動で去って行きました。なんだか寂しさを感じる今日この頃です。そして自分も、研修医終了まであと半年を切り、徐々に焦りが強くなってきております。

 ちょっと前のことから書きますが、8月の間、沖縄で研修してきました。南部医療センター・こども医療センターの外科で3週間、座間味診療所で1週間という研修スケジュールでしたが、とにかく充実していました。南部医療センターでは、ちょうどお盆だったり台風が直撃したりで、入院患者も手術件数も本来より大幅に少ない期間だったのですが、それでも非常に勉強になりました。そして、仕事終わりに必ず先生方が相手をしてくれたため、3週間の間、一人で過ごすということがほぼ無く、ありがたい限りでした。遊びすぎて申し訳ないくらいです。島の医療も、普段の診療と違ってゆったりとした時間が流れていて、ゆっくり患者さんと向き合うことが出来、貴重な経験でした。沖縄の人々は非常に接しやすく、大らかな人柄をもつ人ばかりでした。今後青森県でずっと働いていくため、他県、しかも沖縄の病院での研修というのは二度と無い経験だと思うので、選択してよかったと思います。この制度が続くのであれば、ぜひ後輩達にも行ってもらいたいと思いました。

 さて、現在は沖縄から帰ってきてからは、外科で研修中です。もう将来外科に進むことを決めているため、やはり一段と気が引き締まります。学生のうちは何も知らず、解剖も全くわからず、ただ勢いと雰囲気で外科を選んだような感じでしたが、研修していくにつれて、やっぱり自分はここが一番好きであるという事がわかりました。今は日々怒られてばかりで、まだまだ自分では何も出来ず、無力感を感じる毎日ですが、それでも面白く、やりがいを感じております。やはり、やりたいことをやる分には、どれだけ怒られようとへこもうとも、前向きにやる気が出てきます。尊敬できる先生方ばかりですので、研修終了までしっかり吸収し続けていきたいです。

 11月中旬には、初となる学会での発表があります。まだまだ準備中ですが、恥ずかしくないような発表ができるように頑張ります。



研修医2年目 齋藤 傑