【2012年01月13日】 タイトル: 研修医日記 Vol.182

1年目研修医の桐谷です。

現在、麻酔科で研修しています。年末年始のあわただしい時期のわずか4週間の研修ということで、集中して勉強しよう意気込んでいました。が、昨年末に体調を崩してしまい大変辛い研修期間となってしまいました。

症状は深夜から早朝にかけての心窩部痛で、食事をとってしばらくすると軽快していたため自分では十二指腸潰瘍が疑わしいと考えました。内科の先生に胃カメラをお願いしましたが、結果はみごとにハズレ。軽い胃炎があるくらいで潰瘍などはないということでした。詳しく症状について相談してみると胃痙攣ではないかと言われ、鎮痙剤を試してみてはとアドバイスを受けました。実際に鎮痙剤は著効し、なんとか業務に支障を来すことはなかったのですが、自分の診断力の未熟さに改めて落胆する羽目になりました。もっと勉強しなければ…。
現在は薬を飲まなくても痛みを感じることはありません。年末・年始の間しっかりと休養をとれたのが良かったのかもしれません。経験は最良の教師だと言われますが、まさにその通りです。今回のことで、自分が意外にもストレスに弱い人間であること、胃カメラは想像しているよりはるかに辛いものだということを認識することができました。

4月には新しい研修医たちがやってきます。昨年、僕たちが教えてもらったように今度は僕たちが彼らにそうしなければいけません。良い手本となるためにも、今年も多くのことを経験し、貪欲に知識を増やし、懸命に技術を磨いていきたいと思います。


研修医1年目 桐谷 浩一