【2008年7月22日】 1週間の日記
7/7
副直、初フルタイムを終え、寝起きのまま朝の術前カンファレンスへ。結構眠いです。初めまして、1年目研修医の齋藤ちひろです。今週の日記担当です。
現在外科研修中。めちゃくちゃ楽しくやってます。今日は、胃粘膜下腫瘍のProximal gastrectomyでした。術前カンファレンスで担当した内科研修医も一緒に手術に入りました。
私はオペ室大好きなので、来週から内科研修なのでしばらくオペ室はご無沙汰になってしまうのが寂しいです。
オペ室と言えば、ナース。そして、むつの魅力と言えば、コメディカル。ナース、技師さん、栄養士さん、掃除の人たち、荷物搬入でお世話になる人たち、医局事務、皆さんがとても温かく、私たち研修医を育てようとしてくださっているのを感じます。今お世話になっている外科病棟・オペ室では、ナースの方々に本当によくしていただいています。
昼、ひどいイレウスの患者さん、胆管癌の患者さんが退院していきました。私が何をできたわけではないのだけど、本当に感謝されました。それ以上に、患者さんが笑顔で退院されているのは、本当にうれしいものです。具合の悪かった人が、ごはんを食べられるようになり、見違えるように生き生きとしていくのを見て、食べるって本当に大事なことなんだなと感じ、外科に魅了させられっぱなしの3ヶ月でした。外科残り1週間、自分なりのまとめができるように、頑張りたいと思います。

7/8
 やっと暑くなり始めました。むつは寒い。大学時代を山形で過ごした私には物足りない。それに、病院で過ごす時間が多く、なかなか外へ出ないせいか、季節の移り変わりをあまり感じないでいます。たまに外へ出ると、新鮮。ご近所にしか行かないのだけど。
 他の病院の研修医はどんなふうに過ごしているのかな?研修内容もプライベートも、どうしているのかしら。

7/9
 今日は臨時で手術が3件。そして、外科3ヶ月終了を告げる外科謝恩会。研修医で先生方にお世話になりましたと感謝する会、という名目ですが、本当にお世話になりました。IVHは決められるようになり、点滴もサクッと、縫合や埋没縫合、糸結び、手技は褒められるくらい上達して、本当にうれしかった。何もわからないところからのスタートで、先生方も大変だったはずなのです。3ヶ月では、一人の人が入院して退院していく経過を見るのにちょうどよく、基本的な検査や指示の考え方を学ぶのにいいスパンなのかもしれませんが、自分で物事を考えて何をすべきか判断する能力が私にはまだまだ足りなく、正直もっと勉強しないとな、と思っています。忙しくて自習するより休みたくなるのですが、自習もしていかないと。
関連して、最近フルになった副直でもいつも思いますが、2年目の先輩方はテキパキ判断し、サクサク診察を進めていくのです。このままで果たして自分はあんなふうになれるのかしら?救急外来を担当する度に、悔しく、凹んで。でも、前進あるのみですね。前へ、前へ。

7/10
 この1ヶ月、手術が少なかったのですが、また立て込んでくる見込みです。次の内科、外科への橋渡しを頑張りますよー。
 病棟で、急に患者さんが熱を出したり、イベントがあった時、まだおろおろしてしまう。
 明日は副直。今日はきちんと寝よう。

7/11
 外科終了日でした。患者さんにあいさつをし、たくさんの励ましの言葉をいただきました。とてもうれしかった。
 副直は、1時頃まできれずに、朝4時に呼ばれ、また6時頃に呼ばれ、という感じでしたが、4時頃が一番きついと感じました。まだ慣れないせいか、電話が鳴って起きられるのか気になってしょうがなく、枕も硬いから寝た気が全くしません。次からは、マイ枕持参です。今回は、前回一緒だった2年目研修医と一緒で、一度患者さんがきれた時に足りないところをフィードバックしてもらいながらやりました。心強かったです。印象に残った症例としては、高血糖で代謝性ケトアシドーシス、低血糖、熱性痙攣、水腎症など。低血糖は今までにも救急車で来ていて、DMの多さを感じさせます。そして、問診、身体診察の重要さを毎回思い知らされ、ドキドキしながら、やっています。よく、2年目の先生にヘルプを出してしまうのですが、自信をもって出来るように、早くなりたい。
 ということで、1週間の日記、終わりです。次回担当までに、成長していることを祈って。
 1年目研修医 齋藤ちひろ