【掲載日:2012年11月07日】 タイトル: 研修医日記 Vol.222


 小児科研修中の2年次研修医 中井芳美です。

今月から小児科を研修させていただいています。外来、病棟の業務を始め、健診や予防接種など外に出る機会もあり、新鮮な気持ちで楽しく毎日を過ごしています。

外来では何と言っても子供のパワーに圧倒されて、毎日が格闘状態です。診察時や鼻汁吸引の処置などでは動きまわる子供の動きを止めることに精一杯で、子供の力ってすごいです。こちらも、そしてお母さんも負けてしまうことも多々あります。
戦場のようです。

力のパワーもすごいですが、子供の笑顔にもたくさんのパワーがあって和やかになれる瞬間が多いと感じています。
力比べでも笑顔でも子供はすごいなって実感している毎日です。

上級医の先生方から1年次の救急外来の診療で、「子供は見た目の印象」と何度もアドバイスをいただいていました。1年間の救急外来でなんとなく感じていたものの、小児科研修で毎日軽症から重症のいろんな症状の子供を見ていて、より一層見た目の印象というアドバイスの意味を痛感しています。

力比べできる子供はやっぱり元気で、笑顔も多く見られますが、
無表情でぐったりしてる子は元気もなく重症と判断し、入院となります。

ですが、入院後にも驚かされます。回復が早くて、翌日にはすっかり元気になっていて2泊3日のお泊りで帰っていく子も多く、毎日が新たな発見です。

退院の時に笑顔で帰っていく姿はとっても素敵です。

子供のすごさを感じる一方で、女性目線から見ると、母親ってすごいなとも感心してます。入院はもちろん付きっ切りで、兄弟がいるときにはその子たちの世話も心配して、母親って忙しくて、でもたくましいですね。

これまで気づいていなかった子供と両親のつながりを間近で見る機会が多く、考え直すことがたくさんの研修です。
あと1か月ですが、吸収できることをたくさん学び、今後に生かせるよう成長していきたいと思います。
最後まで付き合っていただき、ありがとうございました。  

研修医2年目 中井 芳美
 

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