【掲載日:2013年8月30日】 研修医日記 Vol.255 2年目 第3弾

 この前夏になったかと思えば、もう羽毛布団を使っています。この昼夜の温度差が原因で体調を崩す方々が多い様です。僕です。ご注意を!

 全国的にこの夏は暑かった様です。その8月、僕は地域研修として沖縄県で研修させて頂きました(むつ総合病院では、地域研修としてなんと沖縄の病院に行くことが出来ます)。沖縄県立南部医療センター・こども医療センターの「小児循環器内科」に3週間お世話になった後、離島研修として「渡名喜島(となきじま)」の診療所に1週間お世話になりました。
 研修の詳細を語るとあまりに長くなるので省きますが、沖縄では非常に貴重な研修を送ることが出来ました。特に前半の南部医療センターの研修では、自分の将来を直接左右するような出会い・経験がありました。目も眩むような忙しさにも関わらず、見ず知らずの田舎っ子にご丁寧にご指導下さった小児循環器の先生方、本当に感謝致します。ありがとうございました。ほんと選んでよかったです。
 渡名喜島の診療所でも、先生を始め島の方々がとても暖かく迎えてくれました。時期が「旧盆」のど真ん中だったこと、後半に台風が島をかすったことも含めて、「診療所」という経験・「離島」という文化はとても貴重でした。特に本島への帰りのフェリー、台風後の海上で激しく揺られて嘔気と2時間本気で激闘したことは、この26年間で忘れられない出来事ベスト3に入ります。
 沖縄研修中、休暇を使って夏のビーチに1人繰り出して日焼けする目論見は、台風・その他のお陰で見事に破れ去りましたが、沖縄での4週間は1人の研修医としても、1人の人間としても、大きな財産になったと感じています。

フェリーから見た渡名喜島です。本当の「青」を見た気がします。きれいですね。



木に吊るされている状態のバナナを初めて見ました。この後ちゃんと黄色くなりました。

 話は変わり、アナログ小僧の僕が沖縄で電子カルテと格闘している最中、むつにはとても多くの学生さんがいらっしゃった様で。この場をお借りしてお礼を言わせて頂きます。マッチングも受けに来てくれましたね。ありがとうございました。5年生がたくさん来ていたのが印象的です。冬も春も遊びに来て下さい!いつでも大歓迎です。おいしいものを食べてうまい酒を飲んでみんな太って帰りましょう。

 むつに帰ってからは産婦人科でお世話になっています。とっても明るく優しい先生方に囲まれながら、日々新しい事を吸収しています。気のせいかカロリーも多めに吸収しています。毎日新たな発見があってとても新鮮で激しい研修です。何よりもこんなに頻繁に生命の誕生に立ち会える喜びは格別です。研修中1つ明らかになったのは、沖縄4週間よりも甲子園1週間の方が紫外線を多く浴びるみたいです。10月末までどっぷりと産婦人科を経験し、知識を自分のものにしたいと思います。

 次書く時はもう12月だそうです。この前むつに引っ越した感覚なのに・・・。あと半年、もっと濃い研修生活を送って医師3年目に繋げたいと思います。まだまだまだまだ僕は頑張りますよ!!

2年目研修医  小山石 隼 

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