【掲載日:2014年11月6日】研修医日記 Vol.299 

 2年次研修医の佐藤です。久々の研修医日記です。
 我々の近況を報告する前に、まず医学部の6年生の皆さん、マッチングお疲れ様でした。当院にはたくさんの医学生の方々が面接を受けに来て下さりました。我々の学年は2人しか研修医がいません。今回で2年連続8人の研修医が来てくれることになりました。ありがとうございます。一方で、当院を受験して下さったのに、希望に添えなかった方々がいるのも事実です。大変申し訳ございません。

 今から1年半ほど前、実は私は、本当は他の病院で初期研修をしたかったのですが、合格することができず、むつ病院に拾っていただきました。マッチングの合格発表の日、行きたかった病院が不合格と知り、働くことが非常に憂鬱だったことを今でもはっきり覚えています。そんなある日、普段あまり口出ししない父からメールが来ました。「行きたいところに行けるのも良いことだけど、来てくれることを喜んでもらえたり、必要とされるところで働くことが、実はとても良い経験になる」との内容でした。我々の学年の研修医は私と森先生しかいません。しかしむつ病院の先輩研修医の皆さん、上級医の先生方、スタッフの皆さんに毎日優しく接していただき、この1年半、もちろん嫌なこともありましたが、毎日病院に行くのがとても楽しく、むつ病院で働くことができて本当によかった、と思っています。そしてそんなむつ病院に少しでも恩返しができるよう、頑張っていきたいと思っています。マッチングの結果が思うようにいかなかった人も、4月から働く病院のスタッフは、皆さんのことを心待ちにしていると思いますので、ぜひ頑張ってほしいです。むつ病院に採用が決まった皆さん、春から頑張りましょう。待ってます。

 さて、最近我々は新しい試みを始めています。といっても全国では行っている病院のほうが多いと思われるものですが、グラム染色です。痰や尿などに細菌がいることを顕微鏡で素早く知るための検査です。これを行うことで、適切な抗生物質を投与できると言われています。最近、1年次のT先生やS先生、梅村先生などと細菌検査室にお邪魔して、指導していただきながらチャレンジしています。他にも外傷診療の勉強会やERカンファレンスなど、積極的に行っていますので、学生の皆さんもぜひ見学にいらしてください!

写真は、グラム染色する1年次の對馬先生です。

2年目研修医 佐藤 健太郎  

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