【2009年5月20日】 研修医日記vol.46
5月11日(月)
 こんにちは、相馬です。早いもので、研修医2年目になってすでに一ヶ月以上が経ってしまいました。現在は小児科をローテート中で、毎日かわいい子供達の笑顔に癒されています。
 小児科研修では主に外来を見学します。日によって患者さんの数はまちまちですが、今日はGW明けの週初めという事で、なかなか混んでいました。最近やっとロタウイルス腸炎がピークを過ぎ、外来でも遭遇する頻度が少しずつ減ってきたように思います。その代わり今日はGW疲れのせいか、発熱・咳・鼻水などを訴える患者さんが多い印象を受けました。
午前は外来の途中で上の先生と病棟回診にも行きます。病棟では小児や新生児たちの診察、カルテ・指示書きなどを行い、その後生まれたばかりの赤ちゃん診察をしに産科病棟にも出向きます。赤ちゃんって、どの子もみんな無条件にカワイイですね♪見ているだけで自然と笑顔になっている自分に気付きます。
 そして、実は今日からクリクラの学生さんが来ています。今回は諸事情により、このクールのみクリクラを受け入れる事にしていたため、どんな学生さんが来るのかスタッフ一同ドキドキしていました。…が、良い意味で期待を裏切ってくれたので、みんなひと安心。これから一ヶ月間、楽しくやっていけそうです。私も2年目研修医として、何かしら教えてあげられたら良いな…。

5月12日(火)
 今日も朝から外来です。もう一人の小児科研修医が病棟回診へ行ったので、午前中はずっとオーベンの先生方の診察を見ていました。私は今回小児科をローテートするにあたり、自分が救急外来で小児の診察をする際に必要な知識や判断力、手技などを習得する事を目標としています。だからオーベンの先生方の話し方や診察している姿はとても勉強になります。私も小児の診察をあんな風に出来るように、盗める所はどんどん盗んで吸収していきたいと思っています。
 明日は青森労災病院小児科の心臓専門医であるK城先生による心臓外来があります。…というわけで、今夜はその先生とクリクラの学生さんの歓迎会に行ってきます☆

5月13日(水)
 今日は月に一度の心臓外来の日です。K城先生に色々とご指導頂きながら、心電図や心エコーなども見せてもらいました。その外来で、以前むつ病院からヘリ搬送された新生児が診察に来ていました。ちょうど私もその搬送に立ち会っていたので、あの子がこんなに元気になったんだ…と非常に感動しました。その他にも、先天性心疾患の子供達やその親御さん達が病気に負けず元気に明るく過ごしている姿がとても印象的でした。

5月14日(木)
 今日は夕方に院内勉強会がありました。テーマは『心肺蘇生とショックの治療』という事で、循環器科のF原先生に救急外来での実際も踏まえて分かりやすく講義して頂きました。私も当直をするようになってもう1年が経ちましたが、特にCPAが来た時などは未だにドキドキオロオロしてしまうことが多々あります。今日の講義を聞いて、心肺蘇生法の再確認だけでなく、自分の役割が何かを考え実行する事の大切さなどを学ぶ事が出来ました。特に、「自分がやりたいのと出来るのは違う。自分が出来る事をやる」「出来ない時は出来ないと言える勇気を持つ」という言葉に、深い感銘を受けました。研修医として当直できるのはあと1年。この期間に自分の出来る事を一つでも多く増やしていき、将来的に一人で当直をすることになった時、例えCPAが来ても自分の判断で必要最低限の事は出来るよう日々努力していきたいと思います。

5月15日(金)
 今日の外来は患者さんの数も比較的少なく、穏やかな一日でした。しかしアッペ疑いが数人いて、腹部エコーになかなか苦戦しました。虫垂の描出って難しい…。というか、自分のエコー力に自信がないので、腫大していないのか腫大しているのに描出できないだけなのか、判断に苦しみます。結果的に誰もアッペではありませんでしたが、もっともっとエコー力をupできるよう鍛錬しなければ…と思いました。来週もまた気を引き締めて頑張ります!

 それでは、今回はこの辺で。

ちなみに、これは前述のヘリ搬送のときの写真です。(オーベンのN畑先生と)

研修医2年目 相馬 圭