【2010年03月29日】 タイトル:「最終回 MUTSU LOOKS LIKE BEDROOM」
3/22
 今週一週間を担当します、一年目の冨田哲です。現在は外科研修中です。むつ病院最後の一週間です。
 今日は救急外来の担当です。残す救外勤務もあと二回、名残惜しいものがあります。
 救急外来を受診される患者さんも、季節によって受診の内容が異なります。特に冬場は、外で転倒した方、インフルエンザの方、ウイルス性腸炎といった方が多く来られました。
 今日はそうした冬独特ともいえる方はあまり見えず、季節の変わり目を感じました。

3/23
 今日は私の所属するグループは手術がありませんでした。残っている事務仕事を少し進めることにしました。
 夜はいつものメンバーで練習です。明日はむつでの最後の大舞台、悔いの無いよう練習に励みました。

3/24
 今日も平和な一日でした。朝は検査を担当していますが、少しずつは戸惑う事が減ってきたような気がします。
 今日の夜のイベントは私にとって一生の思い出になりました。駆けつけてくださった皆様、ありがとうございました。リラックマがリラックスしてなかったのは気のせいです。額に「愛」と書いてあったのはもっと気のせいです。

3/25
 朝から大きな手術がありましたが、例によって別グループの手術でしたので、まずは自分の仕事をこなしました。最近は年度末のせいか、手術の件数が少ないようです。来週からの手術予定はびっちりのようですが……。
 夜は最後の救急外来です。戸惑う事が多かった一年ですが、自分なりに仕事を覚える事が出来ました。今度は指導医として戻って参ります。

3/26
 今日は勤務最後の日です。

 一日の仕事もひと段落し、夕方からの修了式まで時間があったので、担当していた患者さん達に挨拶をしてまわりました。
 皆さんから激励の言葉を頂きました。ある高齢の患者さんに、今日で担当を離れ、これから大学へ戻るということ、そして感謝の言葉を伝えました。するとその患者さんはボロボロと大粒の涙を流し、か細い声で、これからも頑張ってください、と言って下さいました。
 私の祖父が元気であったならば、この方と同じ年齢です。多分違いますが、そう思いたいのです。

3/27 3/28
 もうすぐむつともお別れです。
 非常に充実した日々を過ごせた事を、関係者すべての方々に感謝いたします。
 研修医として足を引っ張るばかりの毎日ではありましたが、道を踏み外すことなく医師生活の一年目を送ることができ、むつ総合病院を選んだ自分は間違っていなかったと確信しております。
 今後専攻科にすすみ、休日業務のお手伝いはもちろんの事、赴任し再びお世話になる事もあるかと思います。その際は、病院の発展・患者さんの福祉に幾許かでも貢献できるよう精進して参りますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。

研修医1年目 冨田 哲