平成29年度 むつ総合 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 500 175 154 308 327 433 1169 1265 1148 308
・平成29年4月1日から平成30年3月31日までの間に退院した患者さんを10歳刻みで集計しています。
・年齢は入院時の満年齢としています。

当院は下北地域保健医療圏の中核的基幹病院として、幅広い年齢層の患者さんに医療を提供しています。
一番患者数が多いのは70歳代の1,265人となっており、次いで60歳代の1,169人となっています。
全体で見ると60歳以上の患者の割合が高く、全体の67%を占めています。
平成28年度のデータと比較して、年齢階級別の分布に大きな変化は見られませんでした。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科;消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石,胆管炎、手術あり(限局性腹腔膿瘍手術等) 56 14.20 10.61 1.79 75.52
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 47 30.02 20.83 10.64 82.11
130060xx97x00x 骨髄異形成症候群、手術あり(輸血) 40 2.30 15.47 15.00 72.05
010060x2990401 脳梗塞(発症3日目以内、かつ、JCS10未満)、手術・処置等24あり(エダラボン) 37 19.59 16.38 24.32 71.38
130080xx97x00x 再生不良性貧血、手術あり(輸血) 28 1.00 12.12 0.00 63.93
・各診療科別に患者数の多いDPCコードを上位5位まで示しています。
・患者数は延患者数であり、同じ患者さんが期間内に同じ治療内容で入退院を繰り返した場合も、1症例を1件として集計します。
・転院率は、他の病院・診療所に転院した患者数÷全退院患者により算出しています。

最も患者数が多いのは、大腸ポリープに対する内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術目的の入院でしたが、DPC対象外のため表からは省いています。
表のうち最も患者数が多いのは、胆管結石に対する結石除去術や胆管閉塞に対するステント留置術など、胆に関する内視鏡手術をした症例です。56件中28件が緊急入院でした。
次いで多いのは誤嚥性肺炎の治療目的の入院です。介護施設・福祉施設から紹介されて入院するケースが多く、47件中29件ありました。平均年齢が高いことから分かるように高齢の患者さんが多く、重症化しやすいため当院の平均在院日数は全国に比べて長めになっています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99130x 狭心症,慢性虚血性心疾患、手術・処置等11あり(心臓カテーテル法による諸検査)、手術・処置等23あり(SPECT) 85 4.47 5.91 0.00 65.27
050130xx99000x 心不全 67 25.48 17.71 2.99 81.55
050050xx99100x 狭心症,慢性虚血性心疾患、手術・処置等11あり(心臓カテーテル法による諸検査) 43 3.47 3.03 0.00 66.00
050210xx97001x 徐脈性不整脈、手術あり、副傷病あり 42 15.21 20.50 2.38 80.00
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 28 19.43 14.60 7.14 72.61
下北半島で唯一の循環器専門科として、循環器系疾患(狭心症や心不全、心筋梗塞等)や呼吸系疾患(肺炎や気胸、肺癌等)等様々な疾患の治療をしています。
最も患者数が多いのは狭心症や陳旧性心筋梗塞などの慢性虚血性心疾患(疑いも含む。)に対して心臓カテーテル法による諸検査とSPECTを実施した症例です。フォロー目的や疑いで検査入院する症例が多いため、ほとんどが予定入院でした。
次いで多いのは心不全の治療目的の入院で、このうち緊急入院は62件でした。
三番目に多いのは慢性虚血性心疾患(疑いも含む。)に対して心臓カテーテル法による諸検査を実施した症例です。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040100xxxxx00x 喘息 126 4.97 6.32 0.00 1.67
140010x199x00x 妊娠期間短縮,低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 57 7.02 6.18 3.51 0.00
030270xxxxxxxx 上気道炎 33 4.27 4.84 0.00 1.91
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 31 3.74 5.50 3.23 4.42
040090xxxxxx0x 急性気管支炎,急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 29 4.31 5.94 0.00 2.31
最も患者数が多いのは喘息による入院となっています。
次いで多いのは新生児黄疸や新生児一過性多呼吸による入院です。
三番目は急性咽頭炎などの上気道炎となっており、4番目にはウイルス性腸炎(感染性腸炎)、5番目は急性気管支炎やRSウイルス気管支炎による入院となっています。これらは高熱が蔓延して入院に至ることが多いので、手洗いうがいなどの感染症予防が重要になってきます。
小児科は全国の平均在院日数と比べて短いかほぼ近い日数で診療を行っています。
外科;消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍、手術・処置等24あり(パクリタキセル等) 55 4.05 4.49 0.00 65.95
060150xx99xx0x 虫垂炎 31 7.45 7.01 0.00 41.42
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 26 8.31 8.98 0.00 73.35
060330xx02xxxx 胆嚢疾患、手術あり(腹腔鏡下胆嚢摘出術等) 21 9.52 6.64 0.00 59.48
060020xx99x30x 胃の悪性腫瘍、手術・処置等23あり(化学療法) 17 5.06 6.83 0.00 64.47
最も患者数が多いのは乳癌に対する化学療法目的の入院です。
次いで多いのは15歳以上の鼠径ヘルニア切除術目的の入院でしたが、DPC対象外のため表からは省いています。
表中二番目に多いのは虫垂炎に対する保存的治療(手術をせず抗生物質の投与などで炎症を抑える。)でした。
三番目に多いのはヘルニアの記載のない腸閉塞(術後腸閉塞、癒着性イレウスなど)の入院で、ほぼ緊急入院となっていました。
四番目に多いのは胆嚢結石に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術をした入院で、五番目に多いのは胃癌に対する化学療法目的の入院となっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折、手術あり(人工骨頭挿入術 肩、股等) 71 51.10 27.09 43.66 81.45
160690xx99xx0x 胸椎,腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 47 29.60 19.94 14.89 79.72
160760xx97xx0x 前腕の骨折、手術あり 15 7.87 5.21 0.00 56.53
160610xx97xxxx 四肢筋腱損傷、その他の手術あり 13 14.77 9.46 0.00 48.31
160660xxxx0xxx 皮下軟部損傷・挫滅損傷,開放創 13 13.85 10.25 0.00 65.92
最も患者数が多いのは股関節大腿近位骨折に対して骨折観血的手術や人工骨頭挿入術等を施行した症例です。平均年齢が81.45歳となっており、昨年度より高くなっています。今後高齢化が進む上でさらなる増加が予測されます。当院の平均在院日数は51.10日となっており全国に比べてかなり長めになっています。これは、近隣に継続リハビリ等を受け入れられる病院が少なく転院先が限られており、受け入れまでに時間を要してしまうためと考えられます。
次いで多いのは胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸椎圧迫骨折、腰椎圧迫骨折等)に対する入院で、平均年齢が79.72歳となっておりこちらも昨年度より高くなっています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428xxxxxxxx 突発性難聴 15 10.93 9.18 0.00 67.13
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 13 6.77 5.48 0.00 46.15
030390xx99xxxx 顔面神経障害 12 10.58 9.45 0.00 67.67
030400xx99xxxx 前庭機能障害 12 5.00 5.15 0.00 61.25
※患者数が10未満の場合は、‐(ハイフン)で表示しています。

最も患者数が多いのは突発性難聴で、二番目に多いのは扁桃腺炎や扁桃周囲膿瘍、喉頭炎に対する入院となっています。
三番目に多いのは顔面神経麻痺に対する入院で、四番目に多い前庭機能障害はメニエール病やめまいを指します。
耳鼻咽喉科は緊急入院が多く、突発性難聴では15件中13件、扁桃炎等では13件中13件が緊急入院でした。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 65 13.97 12.34 1.54 79.29
110070xx0200xx 膀胱腫瘍、手術あり(膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術) 43 9.72 7.31 0.00 77.74
11012xxx020x0x 上部尿路疾患、手術あり(経尿道的尿路結石除去術) 33 6.12 5.75 0.00 61.39
110420xx97xx0x 水腎症(その他)、その他の手術あり 23 10.52 5.17 4.35 62.91
110200xx97xxxx 前立腺肥大症等、その他の手術あり 20 6.75 8.20 0.00 86.00
最も患者数が多いのは前立腺癌疑いに対する前立腺針生検法施行入院の121件でしたが、DPC対象外のため表からは省いています。
表の中で最も患者数が多いのは腎臓または尿路の感染症(尿路感染症や腎盂腎炎等)です。
次いで多いのは膀胱腫瘍(膀胱癌)に対して膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)を施行した症例です。
三番目に多いのは上部尿路疾患(尿管結石症や腎結石症等)に対して経尿道的尿路結石除去術を施行した症例となっています。
産科;婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120200xx99xxxx 妊娠中の糖尿病 51 4.24 5.93 0.00 32.73
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 46 14.74 20.41 8.70 30.26
120010xx99x40x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍、手術・処置等24あり(化学療法) 45 1.47 5.02 0.00 64.38
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍、手術・処置等24あり(化学療法) 39 4.54 4.98 0.00 44.33
110050xx99x1xx 後腹膜疾患、手術・処置等2あり(化学療法,放射線療法等) 34 6.82 20.23 0.00 64.74
※自然分娩はこの表中に含まれておりません。

近隣開業医から入院加療が必要な患者さんの紹介を受けており、妊娠糖尿病および切迫早産、偽陣痛の治療目的の入院が多くなっています。
最も患者数が多かったのは妊娠中の糖尿病に対する入院で、次いで多いのは切迫早産、偽陣痛の治療目的の入院です。
三番目と四番目は卵巣癌、子宮癌の化学療法目的の入院となっています。
五番目の後腹膜疾患は、癌性腹膜炎や腹膜転移を指します。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 33 19 27 56 21 42 1 6,7
大腸癌 14 18 52 64 35 36 1 7
乳癌 29 26 23 29 16 1 7
肺癌 23 10 1 7
肝癌 10 23 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
・胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌のいわゆる5大癌について、初発と再発に区別して集計しています。
・患者数は延患者数とし、同じ患者さんが期間内に同じ癌で入退院を繰り返した場合も1症例を1件として集計しています。
※患者数が10未満の場合は、‐(ハイフン)で表示しています。

初発・再発ともに大腸癌が多くなっています。
また、肺癌は増加傾向にあります。
これらの癌には、手術・放射線治療・抗癌剤治療を単独または組み合わせて行います。
当院では各治療のほか、他職種からなる緩和ケアチームを中心に患者さんの身体的・精神的な苦痛を和らげるための取り組みも行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 94 24.74 81.02
重症 47 21.68 86.26
超重症 23 22.13 83.83
不明 0 0 0
・成人の市中肺炎につき、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。
・市中肺炎とは普段の生活の中で罹患した肺炎のことをいいます。
・重症度はA-DROPスコアを用い、軽症~超重症の4段階で表記しています。
 ☆A-DROPスコア
    Age(年齢)・・・・・・・・・・・・・・男性70歳以上、女性75歳以上
   Dehydration(脱水)・・・・・・・BUN 21mg/dL以上または脱水あり
    Respiration・・・・・・・・・・・・・・SpO2≦90%(PaO2 60Torr以下)
   Orientation(意識障害)・・・・意識障害あり
    Pressure(収縮期血圧)・・・・収縮期血圧90mmHg以下
    5点満点で、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点。

※患者数が10未満の場合は、‐(ハイフン)で表示しています。

患者数が最も多いのは中等症で、全体の55%を占めています。
肺炎は当院で治療している中で最も症例数が多い疾患となっています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 142 33.39 75.54 30.38
その他 16 24.81 73.81 2.53
・発症日から3日以内とそれ以外で分けて示しています。 
・転院率は、他の病院・診療所に転院した患者数÷全退院患者により算出しています。

※患者数が10未満の場合は、‐(ハイフン)で表示しています。

発症して早期に入院される患者さんが大部分となっており、その内の30%ほどがリハビリの継続などの理由で後方支援病院に転院されています。
脳梗塞のうち、57.3%が救急車による搬送患者でした。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科;消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 201 0.57 1.53 66.19
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 63 3.40 24.76 1.59 78.98
K654 内視鏡的消化管止血術 41 0.90 26.88 68.71
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 39 9.33 25.05 66.69
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 26 35.73 27.00 26.92 80.00
・診療科別に手術件数の多い順に5術式について示しています。
・転院率は、他の病院・診療所に転院した患者数÷全退院患者により算出しています。

最も患者数が多いのは大腸ポリープや直腸ポリープに対する内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術です。
主に一泊二日の短期入院となっています。昨年度と比べて平均年齢が1.36歳下がっていました。
次いで多いのは胆管癌や胆管閉塞等に行われる内視鏡的胆道ステント留置術で、胆道が狭窄し胆汁の流れが悪くなっているときに、ステントという管を入れて拡張し胆汁の流れを良くする手術です。
三番目に多いのは内視鏡的消化管止血術で、吐血(口から血を吐く)や下血(肛門から血が出る)などの消化管出血を止めるために行う手術です。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 44 4.95 12.93 4.55 77.48
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 43 4.63 4.05 69.70
K597-2 ペースメーカー交換術 17 1.35 8.06 82.71
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 14 0.07 35.79 7.14 63.14
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 14 5.79 16.43 7.14 70.36
最も患者数が多いのは房室ブロックや洞不全症候群等に対して行われるペースメーカー移植術です。ペースメーカーの電池消耗等の理由で行われるペースメーカー交換術も三番目に多くなっています。
二番目に多いのは狭心症や急性心筋梗塞等の虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈ステント留置術です。これは、狭窄部にステントと呼ばれる小さな金属製の筒を留置し、狭窄部を広げて血液の流れを回復する手術です。
外科;消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 45 1.58 2.69 68.13
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 33 7.67 4.39 61.58
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 26 10.19 22.15 7.69 73.12
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 18 14.78 25.28 65.06
K6572 胃全摘術(悪性腫瘍手術) 18 8.72 20.94 69.56
最も患者数が多いのは鼠径ヘルニア手術で、基本的には短期の入院になっています。鼠径ヘルニア(脱腸)は、本来ならお腹の中にあるはずの小腸などの一部が、ももの付け根(鼠径部といいます)の筋膜の間から皮膚の下に出てくる病気です。
次いで多いのが胆嚢結石症や胆石性胆嚢炎等に対して行われる腹腔鏡下胆嚢摘出術です。腹腔鏡手術は一般的に切開部が小さく、感染のリスクや出血、回復時間が少なくてすみます。
三番目に多いのは結腸切除術で、これは主に結腸癌に対して行われています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 56 5.77 39.91 33.93 80.82
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 43 4.26 29.79 4.65 58.95
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 22 9.50 49.32 50.00 78.27
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 13 4.46 39.92 73.08
K0003ロ 創傷処理(筋肉、臓器に達するもの)(長径10cm以上)(その他のもの) 11 2.73 26.82 69.36
最も患者数が多いのは骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿に対して行われたもの)で、その中でも大腿骨転子部骨折に対して行った症例が一番多くなっていました。
大腿骨は、一番上の球形の部分を骨頭とよび、そのすぐ下の細くなった部分を頚部とよびます。頚部はさらに太くでっぱった部分に繋がります。この太く出っ張った部分のことを転子部とよびます。
骨折観血的手術はギプス固定と違い、骨を正常な位置に戻した後、釘やプレートなどで固定する手術です。全身麻酔で行われることが多いです。
次いで多いのは脚の骨である脛骨の骨折や腕の骨である橈骨の骨折に対して行われた骨折観血的手術です。
三番目に多いのは人工骨頭挿入術で、当院では主に大腿骨頚部骨折に対して行われていました。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 41 3.41 13.61 7.32 72.41
K610-3 内シャント設置術 33 10.36 18.82 6.06 65.61
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの) 28 3.32 7.79 75.93
K821-3 尿道ステント前立腺部尿道拡張術 21 1.67 4.38 86.38
K843 前立腺悪性腫瘍手術 19 2.32 14.42 71.95
最も患者数が多いのは経尿道的尿管ステント留置術で、尿管ステントとは、尿管(腎臓と膀胱をつなぐ尿の通路)を確保するために用いる管のことをいいます。この手術は尿管結石による水腎症(尿の通過障害により腎臓が拡張した状態)や排尿障害に対して行われる場合が多いです。
次いで多いのは内シャント設置術で、これは腎臓の機能が低下して血液透析が必要となった時に行なう手術です。血液透析を行うためには大量の血液を体外循環(出し入れ)させる必要があるため、前腕の動脈と静脈を手術で縫い合わせて動脈血を静脈血に誘導し、静脈の血流量を増やします。このような、動脈から静脈へ直接血液が流れる通り道をシャントと呼び、主に利き腕でない側につくられます。
三番目に多かったのは膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)で、これは膀胱内にできた腫瘍を尿道からカメラ(内視鏡)を入れて削り取る手術です。削り取った組織を顕微鏡で見て追加の治療が必要かどうか検討します。
産科;婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 34 4.24 9.97 31.68
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 32 11.31 9.56 3.13 32.81
K877 子宮全摘術 31 5.00 14.26 49.39
K9091 流産手術(妊娠11週まで) 25 1.00 33.88
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 16 4.69 9.75 62.25
近隣開業医から入院加療が必要な患者さんの紹介を受けている関係で、帝王切開術や流産手術の患者数が多くなっています。
昨年度と比べて、選択的帝王切開術(あらかじめ実施日を決めて行う)の患者数は横ばいですが緊急帝王切開術(何らかのトラブルにより緊急で行う)の患者数が2倍に増えています。緊急帝王切開術が適用される症例には、妊娠高血圧症候群や胎児徐脈等があります。
三番目に多いのは子宮全摘術で、これはその名の通り子宮を全て摘出する手術です。子宮筋腫や子宮内膜症に対して必要に応じて行われます。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる 28 0.48
180010 敗血症 同一 11 0.19
異なる 18 0.31
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 43 0.74
異なる
・最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症である症例数を集計し、全入院患者に対する発生率を示しています。

※症例数が10未満の場合は、‐(ハイフン)で表示しています。

<播種性血管内凝固症候群>
本来出血箇所で生じるべき血液凝固反応が何らかの原因で高まり、全身の血管内で無秩序に起こる症候群のことです。
早期治療・早期発見が必要な重篤な状態であり、医療資源投入量も多くなります。

<敗血症>
例えば肺炎や腎盂腎炎など、体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原菌が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす疾患です。
重篤な状態であり、医療資源投入量も多くなります。

<真菌症>
真菌による感染症のことです。体の抵抗力が弱ったときに起こる場合が多いです。

<手術・処置等の合併症>
手術・処置等の合併症には術後の出血、術後創部感染、カテーテル感染などが挙げられます。
合併症はどうしても一定の割合で起こりうるもので、医療ミスとは異なります。
臨床上ゼロにすることは困難ですが、細心の注意を払いより良い医療が出来るよう尽力しています。

播種性血管内凝固症候群および敗血症では、入院の契機となった傷病と異なる症例数が多くなっています。
入院の契機となった傷病と異なるというのは、当初は違う傷病で入院したものの入院中に状態が悪化し播種性血管内凝固症候群や敗血症を起こし、主な治療がこれらに移行した場合を指します。この場合の入院の契機となった傷病に挙げられるのは、癌や肺炎、急性腎盂腎炎等でした。
反対に手術・処置等の合併症では、ほとんどが入院の契機となった傷病と同一の症例数が多くなっています。これは合併症を主訴として入院し、そのまま治療を受け退院したような場合を指します。
更新履歴
平成30年9月26日
新規公開