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【2010年07月21日】 タイトル: 研修医日記 vol.108 |
今回の研修医日記担当はわたくし山本です。一年生研修医です。はじめまして。
日々の研修の事を書いてくれ、とのことでしたが院内での出来事は患者さんのプライバシーにひっかかるので研修医の一日について大まかに書かせていただきます。
さて、私はいま内科研修中です。
ウチの病院では内科系は消化器中心の「内科」と循環器や呼吸器、腎臓を主に扱う「循環器科」が3ヶ月ずつ必修になってます。
私がいまお世話になっているのは「内科」の方です。
消化器中心ですが患者さんは入院している方だけでも血液、内分泌代謝、神経、呼吸器、腎など幅広く、勉強することがたくさんあります。
内科研修医の一日は朝8時の回診から始まります。
宿舎が病院の裏なのでちょっとくらい寝坊しても間に合います。
急いで階段を駆け上がれば指導医の先生より先に患者さんの状態をチェックできるでしょう。
「せんせーい、この患者さんなんですがちょっとお熱が…」…困ったら指導医にすぐ相談です。
回診後、手術が必要な患者さんがいるときは外科の先生とのカンファレンスがあります。
カンファレンスで研修医がプレゼンした場合、内科研修中でもオペにも入ることができます。もちろん手洗いで。
検査で得られた所見が実際にはどのような病変なのか、直接みることができます。
その後の午前中の予定は曜日によって違います。
月曜日は内視鏡室へ。
胃カメラと大腸のカメラを見学します。
ウチの内科は研修医2年目の先生も内視鏡検査をやってます。
もちろん、模型(病院によって「まーげんくん」、「びるろーとくん」などと呼ばれる内視鏡練習用の模型。当院のものは「おばまくん」と命名されている。)などで十分にトレーニングした上、指導医の先生の指導の下でですが…
前にいた2年目の先生はバリバリの内視鏡名人になって内科を卒業していきました。
私もそろそろ「おばまくん」で練習してみたいなぁ…
火曜日は透視室で食道・胃透視。
技師さんに手取り足取り教えてもらってます。
「ハイ、じゃあ次は上向きにうつ伏せになってください」
「左腰を前にして左を向きましょう」
??
変な指示を出して患者さんや看護師さんを混乱させてはいけません。
水曜日はエコーの日です。
どこに何があるのか、エコーではどのように写るのか。
正常解剖がわかってないと所見を見つけてもさっぱりです。
勉強あるのみです…
木曜日は部長先生の外来へ。
基本的には見学ですが、新患さんがきたら自分で問診・診察・検査のオーダー。
症状や所見から何の疾患を疑ってどんな検査をするのか?
鑑別診断は?今後の方針は?
内科の基本を学びます。
金曜日は再びエコーです。
指導医の先生方に教えていただいたり、研修医同士で練習しあって大分上達したつもりでしたが、まだまだのようです。
肋間走査で肋骨にあたるときちんと観察できない上、患者さんは痛いので注意です。
検査や外来のあとお昼を食べたら、午後は病棟へ。
お昼ご飯は2時くらいになることが多いです。
ここの給食は結構おいしいのですが、残念ながら麺類だとのびきってます…
午後は病棟業務の他、ESDなど内視鏡での処置があることが多いです。
介助をさせていただく機会もあるのでしっかり見学しましょう。
午後の回診をすませ、カルテや指示簿を書き終えたら一日の業務は終了です。
仕事が終わったら病棟からカルテを借りて退院する患者さんの病歴要約や手術予定の患者さんのカンファレンス資料を作ります。
医局で書類を作成するとどうしてもペースが遅くなってしまいますが、看護師さんの仕事の妨げになるのでさっさと終わらせてカルテを返しに行かなければなりません。
この他、週に1~2回当直があります。
救急車で運ばれるような重症な方から歩いてくる軽症な方まで様々な患者さんが来られます。
入院が必要な患者さんやすぐに治療が必要な患者さんがきたら専門の先生にコンサルトです。
軽症の場合は一晩分のお薬を出して、次の日の外来に来ていただくようにしてお帰りいただきますが、中には一見軽症に見えても詳しい検査や治療が必要な方もいますので見極めが難しいです。
患者さんが少なくぐっすり眠れる日もあれば、朝まで一睡も出来ずそのまま次の日の勤務に入ることもあります。
今週は木曜日が当直でしたが重症患者さんが多くあまり眠れなかったので、主直の先生と共にヘトヘトでした。次は休み明けの月曜日に当直です。
しっかり休んで当直に備えようと思ってましたが、土日に出張に行くことになってしまいました。
行き帰りの電車でゆっくり寝ます。
…以上が内科での研修医の生活です。
思いのほか真面目な日記になってしまいました。
堅い内容になり少々淋しいので写真を少々。
土日の出張の写真です。
「レジナビフェア2010東京」という学生向けの研修病院の説明会に行ってきました。
会場が東京だったので主に関東地方の学生さんが多く来られており、会場は大盛況。
むつ総合病院での研修の魅力を学生さんたちにPRしてきました。
都会の学生さんは青森の端の病院のことなど興味ないのかな、とタカをくくっていましたが、意外なことに当院のブースにも来場者が途切れることはほとんどナシ。
代わる代わる、各地の大学の学生さんが来てくれて、休む間もなく話し続けたので喉が枯れてしまいました。みなさん熱心に話を聞いてくれてうれしい限りです。
ぜひとも一度見学に来ていただきたいと思います。
…おまけ写真 その1
夜の部です。
亀田総合病院に勤めておられる地畠先生に案内していただき、おいしいご飯を食べに行きました。
手前の女性は青森のキャンペーンガール、ミスねぶた2010の山本典子さん。
青森県にある研修病院として、当院がどのように医学生さんたちにPRしていけばいいのか、
キャンペーンガールも交えて、有意義なディスカッションができました。
…嘘です。そんな難しい話はしていません。この人は私の妹です。(笑)
その2
ブースに来てくれた元気な学生さんたちと記念撮影。
ぜひとも一度当院に見学にいらしてください。
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研修医1年目 山本 洋平 |
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