【2010年07月29日】 タイトル: 研修医日記 vol.109
とある新聞の夕刊1面に載ってしまった福井です。

7月19日(月)
 今日は日直です。午前中はものすごく忙しく、昼食は食えぬだろうと覚悟していたのですが、午後になると途端に患者さんが途絶え、休憩をとることができました!三連休なのに奇跡という他ありません。
 夕方からTETSU先生とアニキとケツ、それとはるばる徳島から見学に来てくれた学生さんと下風呂の隠れ宿、M屋に行きました。良い時間帯に来たもので、ほぼ貸し切りの温泉を堪能できました。温泉の後は宿の寿司屋で食事。旬の魚を寿司にしてくれるので、かなり新鮮で良いものを食べられます。しかもマスターの腕が良い!しかも値段が安すぎるので驚愕する限りです。東京でこれを食べるとなれば、まず100kは超えるのではないでしょうか。徳島の学生さんも下北の海の幸を堪能できた事でしょう。

7月20日(火)
 今日は「お産ですよッ!」のコールから一日が始まりました。しかし、何度見てもお産の凄まじさには圧倒されます。朝の眠気なんぞ一瞬にして吹き飛んでしまう程です。今週で産婦人科は最後なので、この貴重な経験を身に焼き付けるよう、心してお産に挑む次第です。

7月21日(水)
 今日は午前中に病棟業務の後、大学病院まで患者さんの搬送にお供しました。救急車に乗るのは初めての経験で、周囲の車が左右に避ける様は、モーセにでもなった気分です。患者さんの状態は安定していたので無事任務を遂行できました。
むつに帰還した時はお産の真っ最中でした。しかし、分娩がうまくいかず、胎児の状態が悪くなり、緊急に帝王切開術を行うことに。決断してから娩出まで、その間わずか20分。指導医の先生、スタッフの方々の迅速な対応には驚愕するばかりでした。このような高いレベルに近づけるように、私も努力したいと思います。ちなみに現在は母子共に元気です。

7月22日(木)
今日は手術日なのに手術が無い日です。特にお産もなく1日が過ぎました。

7月23日(金)
本日で産婦人科最後の研修です。最後にお産を見届けて終了しました。ご指導いただいた諸先生方、スタッフの皆様、2ヶ月間ありがとうございました。とても貴重な経験を得る事ができました。  

研修医2年目 福井 智久