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【2011年04月19日】 タイトル: 研修医日記 vol.145 |
東日本大震災からはやくもひと月。
被災地に暮らす友人からの安否はまだわからず、新聞ではついつい死亡者・行方不明者一覧のコーナーに目が行きます。
青森県でも私たちの暮らす下北では、直接の被害は少なかったのですが、
震災による医薬品の供給不足や、繰り返す余震のための停電のため、当院でも手術や検査、薬の処方などに制限がかかってしまいました。
患者さんに影響が出ないうちに復旧するといいのですが…
2年生になりました。山本です。
四月になったらむつもずいぶん春めいてきました。
「草のにおいというかなんというか、春の空気は清々しいですね」と言ったら
「花粉症でそれどころじゃない」とのお返事。(笑)
いいお天気が続いてますが、そのぶん猛威をふるうスギ花粉に悩まされる人は多いようです。
さて、四月からは小児科ローテート中です。
小児科での一日はこんな感じです。
朝は8時に集合。
シニアレジデント級の先生と一緒に、温度板をチェックして病棟を一回りします。
採血や点滴とりがあればやらせてもらいます。「痛くないよー、痛くないからねー」。
子供に嘘をついてはいけません(笑)。
9時からは外来へ。基本的には見学です。
外来にいらした2歳のお子さん。診察中、既往歴のチェック。カルテを見ると、2年前にここの産婦人科で産まれている。
なんと!私が学生時代にここの産婦人科で実習していたころに産まれたお子さんでした。
久しぶりにお会いできてうれしいのですが、多分相手は覚えていないでしょう(笑)
子供の成長をみていけるのも小児科の喜びの一つです。
10時になったら再び病棟へ。
病棟当番の先生と回診してカルテを書きます。
私の顔を見ただけで泣き出す子多数。
泣かせずに聴診する方法はないものでしょうか?
午後は日によって専門外来や検査の見学をしたり、時間外の患者さんが来たら診察します。
指導医の先生に教えてもらいながら診療しています。
子供は体の大きさに合わせて薬の量の調節もしなければならないので電卓が手放せません。
その後は16時半くらいに外来で写真見せ(その日に撮ったレントゲンの検討会)をして、17時過ぎに夕方の回診。
回診がすんだら一日の日程はおしまいですが、夜はしょっちゅう救急外来に呼ばれます。
むつでは小児科の入院施設は当院だけなので、症状が重くなった子が来ることもたびたび。
最近はインフルエンザB型やロタウイルス腸炎が猛威をふるっているようです。
以上が小児科研修の一日の流れです。
毎日こんな具合に、かわいいちびっこたちに囲まれて楽しくやっています。
よそ様のお子さんでさえこんなにかわいいのに、自分の子供にはいったいどんな気持ちになるのでしょうか?
そんなことを考える今日この頃であります。
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研修医2年目 山本 洋平
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