【2011年10月19日】 タイトル: 研修医日記 Vol.171

今週で消化器外科の研修が終わります。

3か月間はあっという間でした。外科の先生方とはもちろんですが、病棟の患者さんや看護師さんとも話せるようになってきていたので、終わってしまうのは正直さびしいです。


外科では、朝は内科とのPOCから始まり、超音波検査、透視下の検査をします。
     そのあとで病棟の回診、病棟での点滴等の指示を出し、
     お昼休みの給食
     午後から手術といった流れで過ごしました。
    
中でも病棟で点滴などの指示を出すこと、消化器手術がおもしろいと感じていました。

術前・術後の輸液コントロール、食事の開始時期、合併症への対応など非常に難しく、なぜその指示なのか、どの薬をつかっているのか・・・・と自分の知識ではついていけないことが多く、途方に暮れるような日々がたくさんありました。少しずつですが自分なりに考えて指示を出すことに挑戦し、上級医の先生の確認を得てから実際にオーダーを出しました。自分の出した指示が患者さんに行われている状況をみると、あまりうまく言えませんが、なんとなく達成感というのかそのような気持ちになりました。
患者さんの治療方針や状況を今以上にスムーズに考えられるようになり、一日でもはやく指示を提案したり実際に出したりすることで医療に携わりたいという気持ちが強くなりました。


手術は何回見ても、おもしろくて新しい発見の毎日で、刺激を受けることができました。
手術中に、(よくないことですが、)どの部位をどんなふうに処理しているのかわからなくなっていましたが、先生方の手技をみて真似してみたいところややってみたいことが多くあり、休み時間や勤務終了後のなんかのときには手技をして遊んだりしてました。
また次の手術では、前回の手術の時よりも絶対にきれいに素早く手技をこなすということを毎回の目標にしてました。
糸結びと縫合はとっても面白かったです。いろいろ上級医の指導を受け、3か月前より少しは上達したのではないかと思っています。何かのたびにこれらの手技を実践する機会があるはずなので今後もなにか勉強につまったときや少しの時間に空きがあるときには手を動かして気分転換したいと思います。


3か月間に体調を崩さず、一度も休むことなく充実した研修を送ることができました。
外科の先生方、患者さん、看護師さんには本当に感謝しています。ありがとうございました。

来週からは消化器内科に研修に行きます。違った方向から消化器疾患を診ることになるので、吸収できることをたくさん吸収して充実した内科研修を過ごしていきたいと思います。

内科の先生方・看護師さん方、どうぞよろしくお願いいたします。

研修医1年目 中井 芳美