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【掲載日:2012年03月19日】 タイトル: 研修医日記 Vol.191
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塗り壁のように積もった雪も、いつの間にか溶けだし、気づくと道路のアスファルトも顔を出し始めました。冬から春の季節の変わり目は僕の一番好きな季節であり、梅の花の匂いやモクレンの香りが風に乗って薫ってくる(それはもう少し先の話かな?)だけでワクワクしてしまいます。
さて、一年の研修の締めくくりは、「麻酔科」でお世話になっています。麻酔は、航空機のパイロットのように感じます。パイロットは離陸・着陸時が一番技術を要すると言うように、特に麻酔を導入する時と麻酔から覚醒させる時が、一番緊張し僕の体の中のアドレナリンが最も放出される時です。麻酔が深くなりジェット気流に乗った時がホッとする瞬間です。呼吸・循環が安定して、患者さんも痛がることなく、雲の上をスーと飛ぶ飛行機のように何事もなく手術が終了するのは、実は術前にそれぞれの患者さんに合わせた綿密な計画を立てているからこそだということを、この研修で知ることができました。そして麻酔中は常に先を予想して事前に対応策を打っているからだということも学びました。
あと2週間で、研修が始まって一年が経とうとしています。一年を振り返り、反省し今一度気を引き締めたいと思います。
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研修医1年目 今井 朗
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※日記の作成日と当ページへの掲載日は異なる場合があります。
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