【掲載日:2012年04月20日】 タイトル: 研修医日記 Vol.195
 初めまして。この4月からむつ総合病院で研修をさせて頂いている、小山石 隼(こやまいし しゅん)と申します。三沢市出身の半人前です。聞く所によるとこの病院の「研修医日記」というものは、書いた本人が想像してるよりもだいぶ広い範囲の方々が読むとか読まないとか。緊張を隠せません。

 4月2日から始まった研修医生活ですが、まずは引っ越しや新社会人のための手続きが続きました。保険や年金、住所変更とか郵便関係、パソコン設定も銀行口座も・・・。世間知らずの未熟者にとってはいきなりの苦手分野。アナログ小僧です。お陰様で、その溜まったフラストレーションの矛先を、研修医宿舎の「談話室大掃除大作戦」に向けることができました。結果、見事巨大なテレビを一部屋に2つ設置するという、よく考えるとあまり意味のない偉業を成し遂げました。同じ1年目研修医の角野さんが作戦の中心になり、吉田君はその頭脳を生かしてテレビ線やらケーブルやらなんだかよくわからない次元を担当し、作戦の存在を軽く知りながらも悠々と休日を謳歌していた日下君をわき目に、僕はソファーでマンガを読んでいました。角野さん、ありがとう!5月からクリクラで来る皆さん、ぜひ談話室を堪能してもらえたらなと思います。

 事務的な行事や、コメディカル実習を含めたオリエンテーションをついに終え、いよいよ内科からのローテーションが本格的に始まろうとしている今この時!早くも、研修の2年間に向けた気合と情熱は見事に空回りを繰り返し、失敗の連続を更新中です。血糖値すらうまく測れない。周りの先生方、看護師の皆様に暖かく見守られながら、今日の採血も途中交代。先発完投には程遠い。挙げ句の果てには、1年目研修医の4人を対象に行われたはずの「皮膚縫合練習&選手権」では、練習模型を使って誰よりも一番美しい皮膚縫合を完成させたのが、たまたまそこに参加していたクリクラの6年生、M君だったという始末。先輩のメンツもへったくれもありません。

 ですがへこんでいる暇もなく、次々と覚えることは増えていきます。まもなく副直も始まり、はち切れんばかりの緊張感と冷や汗でめまいを起こしそうですが、正面から立ち向かっていきたいと思います。少なくとも2年間はこの病院でお世話になります。厳しく優しくご指導頂きたく思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 暇だからこそ書けた長文でした。ごめんなさい。

研修医1年目 小山石 隼
 

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