【掲載日:2012年08月20日】 タイトル: 研修医日記 Vol.211

むつは、暑さのピークも過ぎ秋風を感じられる季節になりました。

先月は地域研修で一ヶ月間宮古島に行ってきました。沖縄県立宮古病院の地域研修プログラムに参加する形でしたが、そのプログラムが本当に良く練られていて、1ヶ月という短い期間ですが、地域医療についていろいろと実践的に学ぶことができました。

具体的には、地域の中核をなす診療所で訪問診療を行ったり、各福祉施設を訪問し、スタッフの方々と共に仕事を体験したり、市役所の担当の方々と、宮古島の医療・福祉・介護の政策の現状や問題点について話し合ったり、宮古病院の精神科での実習を通じ、宮古島における精神疾患に対する医療のビジョンを先生方と考えたりと、内容の濃いものでした。

最後の2日間は宮古島と石垣島の中間地点にある多良間島の診療所で研修をしました。多良間島は人口1300人の小さな島で信号機が一つしかありません。信号機が島の目印になっており、「それじゃ信号機のところで待ち合わせね」なんて会話も普通にされていました。多良間島には診療所1つ、医師・看護師が1人ずつだけで島の医療を支えていました。この診療所も含め宮古島地方では、経営度外視で島のために医療を行っている場所が数多くありました。例えば、この多良間島の診療所にはCT検査機がないので、夜間CTが必要と判断されればそれだけでドクターヘリで搬送となります。

それぞれの職種の方々が宮古島の地域医療を盛り上げていこうという気概を感じました。
宮古島は、人々が親切でやさしく、また沢山の美しい自然が残されていました。一ヶ月間本当に充実した地域研修を行うことができ、感謝しています。


今月から産婦人科でお世話になっています。お腹の中の赤ちゃんの成長をみるのには主に超音波が使われますが、
超音波でお腹の中の赤ちゃんの心臓がバクバクしていたり、あくびをしたりするのをみると、とても神秘的な気分になります。

産婦人科では、周産期管理や、産婦人科的な救急疾患への対応について特に力を入れて研修を行って行きたいと考えています。救急外来で当番の時にも何例か産婦人科的な救急疾患をみる機会があり、その対応について先生方に詳しくご指導頂いており、早速いろいろと学ぶ機会が与えられています。まだ始まったばかりですが、一つ一つ身につけて行きたいと思います。

▲沖縄県立宮古病院 ▲ドクターゴン診療所
▲与那覇前浜ビーチ(東洋一美しいビーチといわれる) ▲伊良部島にあるビーチ
▲宮古そば(毎日のように食べた)
▲夕日も大変美しかった。

研修医2年目 今井 朗
 

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