【掲載日:2013年8月30日】 研修医日記 Vol.254

M脇「どうも。大阪市立大学から来ました宮脇です。」
S野「どうも。むつ総合病院の角野です。」
M「今話題の、メンタルヘルス科のSMコンビとは僕らのことです。」
S「今初めて聞きましたけどね。」
M「今初めて言いましたからね。」
S「…。ところで、1か月のメンタルヘルス科研修もついに終わりが見えてきましたね。」
M「笑いあり、涙ありの1か月でしたね。」
S「この1か月、振り返ってみていかがでしたか?一言感想をお願いします。」
M「そうですね。やはり一言でいうとホヤに集約されますかね。はい。」
S「1単語にまとめましたね。ホヤとメンタルに何か関係があるんですか?」
M「うん。僕こっち来て初めてホヤ食べたんよ。」
S「大阪ではあんまり食べないもんね。」
M「ホヤがおいしかったんよ。はまったんよ。」
S「珍しくガッツポーズしてたもんね。気持ちはわかるよ。で、メンタルとの関係は?」
M「我らがメンタルの長、N山部長にごちそうしていただきました!ごちそう様でした。」
S「おかわりまでしてたよね。ずうずうしくも。」
M「君、人のこと言えんけどな。」
S「おいしいからね。」
M「おいしいもんね。」
S「それでは、この研修で先生が得たものとはなんでしょうか?」
M「メラニンですかね。」
S「また訳の分からんことを。」
M「いろんな所をドライブしてたら、知らない間に日焼けしててね。」
S「右半身だけ日焼けしてたよね。どこ行ってきたん?」
M「まずは青森ねぶた祭りかな。下北半島も1周はしたよ。他もいろいろ。」

S「満喫してるなあ。寒立馬には触ったん?」
M「ちょっとだけ触った。抱き着く勇気はなかった。あと温泉も入ったよ。」

S「充実してるな~。」
M「計算したら2000㎞以上は走ってるみたい。3000㎞はいかないかも。」
S「そんなことよりも、ほかに忘れてはいけないことがあるんじゃないですか?」
M「患者さんに呪いをかけられたことですか?」
S「そっちではなくて。ほら、あれやったじゃないですか。」
M「ああ!おしまこ踊りのことね。あれは大変やった。患者さんにも踊り方教わってね。」
S「2人の師匠が病棟にいたもんね。輪踊りと小唄と。」
M「終わってからの打ち上げも楽しかった。」
S「学生さんも参加してくれて、楽しかったね。」

M「いい思い出になりました。僕かわいいって言われました。」
S「先生御存知ないかもしれないですけど、お世辞というものが日本にはありましてね。」
M「Sセンセイ カワイイ デスネ。」
S「おい。」
M「ごめんなさい。」
S「ところで、ちょっと気になってたんですけどね。」
M「はいはい。」
S「楽しかったのはわかるんですけど、肝心の勉強の方はしてたんですか?」
M「……。してましたよ。新患の予診とかやってました。」
S「いかがでしたか?」
M「これがもう難しい。何をどう聞いたらいいことやらさっぱりで。」
S「あれホントに難しいよね。かなりつっこんだことも聞かなきゃいけないし。」
M「他の科にはない独特な病歴聴取だよね。」
S「主訴があやふやな時もあるし。何がなんだかってこともあったね。」
M「うん。結局うまくできなかったけど、いい経験になったと思います。」
S「病棟はどうだった。」
M「紙カルテに四苦八苦したけど、皆さんやさしくて楽しかった。」
S「患者さんとは毎日関係ない話ばっかりしてたよね。」
M「S先生の患者さんからの人気に軽く嫉妬を覚えたよ。」
S「先生はいろんな称号を与えられてたやん。よかったやん。」
M「女難の相がでてるともいわれたしね。」
S「誰のことやろね…。」
M「誰のことやろねー。」
S「OTにも何度か参加させてもらいましたね。」
M「患者さんに折り紙教えてもらったりしました。」
S「あの光景にはびっくりしました。立場が逆だろって。」
M「これがOld Typeということなのか。」
S「…。」
M「いや、ホントすいません。」
S「先生そろそろ大阪に戻りはるんですね。」
M「先生はだいぶ関西弁になりましたね。」
S「おかげさまでね。」
M「本当にお世話になりました。おかげで楽しい1か月を過ごせました。」
S「こちらこそ、ありがとうございました。」
M「では、もう電車の出発時刻ですので。本当にありがとうございました。」


S「(ここ駅のホームやったんや…)」

大阪市立大学医学部附属病院2年次研修医 宮脇 仁朗 

※日記の作成日と当ページへの掲載日は異なる場合があります。