【掲載日:2014年6月2日】 研修医日記 Vol.277 

 皆さん、はじめまして、こんにちは。研修医1年目の山一真彦です。
むつ総合病院で研修が始まって早くも2ヶ月が過ぎ、とうとう初めての研修医日記を書く番となってしまいました。何を書こうかと考え中ですが、やはりアレしかないと思っています。

 現在、内科で研修していますが、実際は半分いや3分の1くらいしか研修できていないような感じです。実は、3月に足を骨折してしまいまして、3月中旬からつい先日まで整形外科で入院生活を送っていました。日中は白衣に身を包み車椅子で院内を闊歩(かっぽ)し内科の研修を、午後にはリハビリを行い、そして1日が終わると病棟へ帰る、という生活でした。退院した今でも杖をつきながら歩行している状態です。
 ですので、私のこれまでの研修は内科&整形外科&リハビリテーション科といったことになるでしょうか。同時に研修をスタートさせた全国各地の多くの研修医を見回しても私のような経験をした人はほとんどいないと思われます。長期間入院してみて感じたのは、入院はやはりツライということです。骨折して自由に動けないこともあり、病棟の窓から見える景色だけが外界と繋がっている唯一のものとなってしまいました。スーパーにも郵便局にも本屋にもコンビニにも市役所にも行けないことがこんなにツライとは思いませんでした。入院した時にはまだ雪が積もっていたはずなのに、退院してみたらいつの間にか初夏の日差しを感じる季節になっていました。お花見…したかったです。長期入院を余儀なくされている患者さんの気持ちが多少わかったような気がします。患者さんに一番近い研修医(?)となったこの経験を今後の診療にも生かしていきたいです。

 さて、とはいっても研修期間は2年間と限られているためできることから始めようということで、内科研修では内視鏡やエコーの勉強をしています。毎日画像を見ることで最近では少しばかり目が慣れてきて、異常所見があれば指摘できるようになってきました。しかし、当然ながらまだまだ指導医の先生方の眼には追いつけませんが…。毎日があっという間に過ぎていきますが、少しでも遅れを取り戻し2年間の研修で着実に力をつけられるように頑張っていきたいと思います。そのためにも早く足を治します。
写真はクリニカルクラークシップの学生と腹部エコーの練習をしている風景です。



1年目研修医 山一 真彦 

※日記の作成日と当ページへの掲載日は異なる場合があります。