【2009年11月25日】 のど自慢ウラ話 完結編
この前書かせていただきましたのど自慢ウラ話、読んでいただけましたでしょうか。読んでもらってなくても続きを書かせていただきます。

そんなこんなで予選を間違って通ってしまった私たちは、予選結果の発表が終わった後楽屋のような場所に通されました。そこでみんなで予選通過おめでとうと万歳三唱。私だけテンションが低かったのは気のせいじゃありません。嫁もなんだかんだでニヤニヤしています。そして自己紹介を兼ねて簡単な履歴書のようなものを記入します。その後自分の歌う歌の原曲が入ったCDの提出がありました。確かに予選の時決勝に上がったときに使用するのでCD持ってきてくださいとの説明がありました。しかし全く本番に上がることなど考えていなかった私はCDを車に置いてきていました。嫁に話したら「取ってこい」とのこと。しょうがなくスタッフさんに事情を説明したら「直ぐに取ってきてください」と言われ、猛ダッシュで駐車場まで往復。高校以来のマジダッシュでSpO2も軒並み低下です。ハアハアしながらもどり、CDを手渡した後は番組プロデューサー(いわゆるP)、徳田アナと簡単な面接をし、最後に曲の音合わせをして終了です。この時のことで印象的だったのは、番組Pに「奥さんの歌には期待しているけどあなたはまあ伸び伸び歌ってください」的なことを言われちゃったことです。伸び伸び歌いましたよP。

・・・翌日。朝早くから集合した私たちはさっそく1日の流れを確認しリハーサルを行いました。さすがは予選通過の皆々。自信が前面にあふれ、ソウルに訴えかけるような素晴らしい歌唱力です。・・・俺ら以外は。リハーサルが終わり、いよいよ本番が近付いてくると本番の歌う並びに並びなおしてみんなで順番に自己紹介。歌にかける意気込みをみんなに伝えます。そしていよいよ本番。キンコンカーンの鐘の音に続いて会場に行ったあとは・・・正直あんまり覚えていません。本番のテレビに映っていた通りです。みんなの歌に合わせて動いたり跳ねたり。しかし唯一はっきり覚えているのは自分の番がきて前に出る瞬間に周りのみんなから「がんばれ!」の声援を受けたことです。いままで何回もこの言葉をいろいろな人から受け取りましたがこの時ほど「がんばれ」が嬉しかったことはありませんでした。ありがとう出場者のみんな。

あっという間に本番が過ぎ、最後に出場者のみんなで記念写真の撮影、メルアドの交換などを行ってお開きになりました。この時に知り合いになった人とはまたいつか会える気がするし、もし会えたら思い出話とかで盛り上がりたいです。できれば病院外で。このレアな体験から一つ学んだことがあります。「歌は身内でカラオケにしとけ」
以上船水でした。


研修医2年目 船水 章央