TEL:0175-22-2111
 むつ総合病院は、基本理念「信頼される病院になる」のもと、この理念を実現するために、6つの基本方針を定めています。その大きな柱のひとつに「安全・安心な医療に努めること」を掲げ、すべての患者の皆様が、安心して安全な良質の医療を受けていただけるよう、医療全体の質の向上を目指し、安全対策に関する体制を整備するなど、組織と職員が一体となって環境づくりに取り組んでいます。

むつ総合病院における医療安全推進のための指針(PDF)

医療安全の体制
 医療安全推進委員会を中心として、セーフティマネジメント部会、医薬品安全管理部会、医療機器安全管理部会の3つの部会を設けているほか、医療安全推進室が医療安全対策の日々の実務を担っています。
 委員会・部会では、それぞれ月1回の定例会、医療安全推進室では毎週1回の会議を開催し、インシデントレポートの情報共有と改善策を検討することにより、同様の事例を未然に防ぐための取り組みや、各種院内研修を開催することで医療スタッフのレベルアップを図っているほか、8月を医療安全推進強化月間として医療安全標語を募集し、優秀作品をポスター、カレンダーにして医療安全に対する意識の向上につなげています。
 この他、重大な医療事故発生時には、院外の委員を含めて組織する院内医療事故調査委員会がその対応に当たることとしています。
 また、院内に患者相談窓口を設置し、医療安全に関する患者さん・ご家族の相談に対応するとともに支援を行っています。

医療安全レポート

 ●報告件数



・令和5年度・医療安全レポート項目別件数は、1番は転倒転落が最も多く、2番に薬剤に関すること、 3番目にチューブ類となっています。

・職種別のレポート報告数は看護師が最も多く、ほぼ全職種からの報告があります。看護師の次には 管理栄養士、事務職員、臨床検査技師、医師と研修医、と続きます。医師と研修医のレポート報告数も増えています。

・令和5年度は、RCA分析・事象分析など、合計16件実施しました。 今後も、全職員で医療安全推進の活動を行っていきたいと思います。

院内の医療安全職員研修会
 院内で行われる医療安全研修会は、職員から要望があったテーマについて、関係する部門が講師となって開催しています。
 令和5年度は、eラーニングを含め、研修会を17回開催しました。年に2回以上の全職員の医療安全研修会参加率は、99.0%と高い結果でした。今年度も引き続き、多職種による研修会を開催します。

■令和5年度に開催した主な多部署の講師による医療安全研修会■

多部署の講師による研修は、とても興味深く勉強になります。

医療安全の取り組み
■令和6年度セーフティマネジメント部会の目標■
1. チーム医療推進のために、専門職としてのリスク感性を高めあう行動や、部署をこえての気づきを自部署に還元する。
2. 医療安全に関する情報を共有・周知して再発防止策を話し合うことで、インシデントの繰り返しを防ぐことができる

取り組み内容
誤薬防止、転倒転落予防、患者誤認防止の視点でデジカメラウンド
インシデントレポートの分析入力内容を部署で共有
インシデントレポートレベル3以上の全事象を多職種で事象分析
セーフティマネジメント部会でインシデントレポートを共有し、意見交換し、対策を立案する。

■医療安全標語■
 当院では、医療安全に対する意識の向上を図るため、毎年職員から標語を募集し、優秀作品を活用したポスターと翌年のカレンダーを制作しています。
 令和5年度の標語は
  最優秀賞 「再確認 しないで後悔 して安心」
   優秀賞 「もう一度 ダブルチェックの 二刀流」
   優秀賞 「まさかより もしもで守ろう 医療安全」  でした。

 令和6年度は、「確認と油断・気の緩み」、「転倒・転落」、「その他」の3つのテーマを設定して募集しています。今年度はどんな標語が集まるか楽しみです。

●令和5年度・医療安全ポスター


●医療安全カレンダー(令和6年用) ●医療安全ポスター(令和4年度)

■デジカメラウンド■
 デジカメラウンドは、部署を越えての気付きを還元し、専門職としてリスク感性を高める行動にもなります。チェック項目に沿ってラウンドし、医療事故防止につなげられるようにしたいと思います。

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先週の感染症数(当院患者)