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はじめに |
リハビリテーション科では
病院の基本理念でもある「信頼される病院になる」に基づき「急性期および地域中核病院」として住民の視点に立った、信頼・満足度の高いリハビリテーションを提供し、圏域のリハビリテーションの構築に貢献する、という基本理念をもってより良いリハビリテーション医療の提供に努めるよう努力しております。
当院リハビリテーション科の基本方針は
1.良質なリハビリテーションの提供に努める
2.満足度の高いリハビリテーションの提供に努める
3.安全・安心なリハビリテーションの提供に努める
4.挨拶と笑顔、心のこもった接遇に努める
5.健全な病院経営に寄与(貢献)する
6.優れた医療人の育成に努める
運営(行動)方針
1.急性期リハビリテーションを実施するにあたり、理学療法・作業療法・言
語聴覚療法を安全に、かつ効果的・効率的に実施する。
2.最新のリハビリテーション知識・技術の吸収に努め、実行する。
3.チームアプローチを根幹とし、常に他職種との情報交換に努める。
4.圏域内完結を目指し、地域医療・福祉機関との連携を深める。
院内業務以外に機能訓練事業、健康教室、呼吸教室、在宅支援事業、老人ホームへの支援、難病支援事業、ホームヘルパー支援事業、近隣施設への技術指導など専門性を活かした指導協力にも対応しています。
また、広域支援センターに指定されたことを受け、その役割を果たすとともに、近隣の病院や複合施設、あるいは関係段代との連携をさらに強め、下北地域全般にわたるリハビリテーションのネットワーク構築を推し進め、地域の人々の期待に応えていきたいと考えています。
リハビリテーションとは
障害を持つ方々が住み慣れた地域で、生き生きと豊かに生活できるように支援を行っていくことです。
病気や怪我で障害を受けて今までの生活の中から「できなくなってしまったこと」や「こんなことができるようになりたい」という希望に対して、残っている能力を最大限に引き出すようにアプローチすることです。
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スタッフ構成 |
令和6年4月現在で、理学療法士22名、作業療法士10名、言語聴覚士3名、事務職1名の計36名体制です。 |
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業務内容 |
●理学療法(PT) |
理学療法(PT)とは
身体に障害のある者に対し、主として基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行わせ、および電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう(理学療法士及び作業療法士法 法律第137号)とあります。
むつ総合病院のリハビリテーション科 理学療法は
脳卒中や怪我(骨折や靭帯損傷など)、病気などで体が思うように動かなくなった方々を、検査・評価(関節のかたさや筋力、歩行状況など)します。
そして、関節運動・筋力増強の訓練を行ったり、寝返る・起き上がる・座る・立ち上がる・立つという基本的な動作や、歩行練習などといった日常生活に必要な動作訓練を繰り返し行います。
また、障害のある子供や成長のゆるやかな子供たちに対しても、成長にあわせて必要な動作や日中の過ごし方について共に考えます。
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運動療法室
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運動療法室
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平行棒
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大腿四肢筋訓練器
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起立矯正板
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●作業療法(OT) |
作業療法とは…
身体又は精神に障害のある者、またはそれが予測される者に対し、その主体的な活動の獲得を図るため、諸機能の回復、維持及び開発を促す作業活動を用いて治療・指導・援助を行うこと。(社)日本作業療法士協会・定義
むつ総合病院のリハビリテーション科作業療法は…
怪我や病気で生活が不自由になった方(小児から高齢者)に対し、身体機能面(特に上肢・手指)や日常生活動作など生活全般にアプローチしていきます。
作業療法の一例
①関節を動かす練習
②力をつける練習
③物をつまむ練習
④両手動作の練習
⑤日常生活動作の練習(食事・整容・更衣・排泄など) |
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⑥自助具の紹介・作成 |
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⑦スプリント作成(手の装具) |
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…などあります。 |
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言語聴覚療法(ST) |
脳卒中後のことばの障害(失語症、構音障害)、聴覚障害、ことばの発達の遅れなど、ことばによるコミュニケーションに問題をお持ちの方とご家族を支援します。
また、食物をうまく飲み込めない問題にも対応します。
上記の方へ、検査、訓練、指導・援助を行い、機能の獲得や改善、能力の回復・拡大を図り、自分らしい、よりよい生活を送れるよう支援します。 |
個人訓練室 |
集団訓練室 |
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100語呼称検査 |
Token test |
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リバーミード行動記憶検査 |
コース立方体組み合わせテスト |
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S-S法 言語発達遅延検査 |
摂食・嚥下用品 |
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認定セラピスト |
・認定理学療法士(脳卒中):1名
・認定理学療法士(呼吸):1名
・国際マッケンジー協会認定セラピスト:1名
・3学会合同呼吸療法認定士:3名
(日本胸部外科学会・日本呼吸器学会・日本麻酔科学会)
・青森糖尿病療養指導士:2名
・初級呼吸ケア指導士:1名
・認定理学療法士(運動器):1名
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【腰痛治療に対する新しい試み ~マッケンジー法】 マッケンジー法は1950年代にニュージーランドの理学療法士、ロビンマッケンジーが開発、発展させてきた主に腰痛に対する理学療法の一つです。現在では、国際マッケンジー協会が設立され、欧米を中心とした世界27カ国に支部を持つ国際組織となっています。
平成22年5月に、当院理学療法士が青森県で初のマッケンジー法のセラピストに認定されました。
マッケンジー法は、腰痛、頚部痛、坐骨神経痛などを治療対象としますが、これらの症状は明らかなきっかけなく発症することが多く、普段の姿勢や生活習慣が悪化因子となります。そのため、日常生活の中で徐々に症状が増悪したり、再発を繰り返す傾向があります。マッケンジー法では、自分で行なうエクササイズによって症状の軽減を図り、不良姿勢や生活習慣などを改善するためのアドバイスを行ないます。特に器具を必要としないエクササイズが中心なので、誰でも簡単にご自宅で治療できます。仕事で忙しく病院にあまり通えない方や、何度も再発を繰り返している方にも効果的です。早期に痛みを取り除くことができ、また、再発したときでも再びエクササイズをすることでセルフケアできる可能性もあります。ただし、マッケンジー法が腰痛を訴える全ての患者さんに有効であるとは限りません。
むつ総合病院では、まず整形外科の外来で診察を受けて頂き、その後、認定理学療法士がさらに患者さん一人一人の詳細な評価を行った上で、最も適切なエクササイズを指導することになります。慢性的な腰痛にお悩みの方はぜひご相談ください。
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むつ総合病院:0175-22-2111
整形外科(内線):3446
リハビリテーション科(内線):4162 |
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参考データ |
4疾患 男女別比率
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脳卒中
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大腿骨頚部骨折
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橈骨遠位端骨折
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脊椎圧迫骨折
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